プロジェクション・フィルム(仮)

いろいろ考えたことを言語化して焼き付けておくためのブログ。話題は研究・身体・生活から些細な日記まで雑多に。ほぼ毎日21時更新です

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これはもはや「正常気象」だと思う

こんばんは、後藤です。

 

今日は、台風接近に伴い交通機関が乱れる恐れがあるということで、早期退社が許可されていました。私は職場から徒歩圏内に住んでおり、また雨風もまだそこまで強くなさそうだったので、普段通りの時間まで仕事をして帰ってきました。雨は弱く、傘を差さずに歩いている人も少数ながら見かけるほどでした。交通機関の乱れという意味では、今夜よりもむしろ、明日朝の方が大変そうですね。

 

連日の猛暑や台風などについて「異常気象」だと言う人もいますが、これはもはや、今後の日本や地球において、むしろ正常な気象なのだろうと感じています。内陸の温度が上がっている分、海の温度も僅かにせよ上がっているはずで、海水の温度が上がれば、より発達した高気圧や台風を招くのは必然だと思います。

これまで「異常気象」だったものが当たり前になっていくなかで、ライフスタイルや都市計画など、あらゆるシステムもこの気象に対応させていく必要があるでしょう。個人レベルでは、例えば熱中症対策としてエアコンをうまく使うだとか、水分塩分のとり方だとか、知識がかなり広まってきているように感じます。

より上位の自治体や国レベルのシステムについても、例えば水害に対するハザードマップや避難勧告・避難指示の存在は、水害後のニュース等で多くの人が目にしたでしょうし、実効力が低いのではないかといった議論もメジャーになってきているように思います。大きな被害があってからでないとなかなか対策が進まないのは歯がゆいところですが、少なくとも痛ましい事件事故が起こるたび、対策は少しずつ改善してきているように観察されます。

 

システムを改良しながら、ますます激化していく気象に対応していく一方で、気象変動の原因も、対策できるものについては対策していくべきでしょう。二酸化炭素の排出ペースが、もはや気象変動の流れを食い止められないほど増大してしまっているとしても、排出ペースを減らすことで、変動のスピード自体はまだコントロールできるのではないかと期待しています。例えば火力発電に頼らない電力社会の構築など、環境変化に対抗するためのより高度な技術開発を推進していく必要があります。

一研究者の端くれとして、よりよい社会づくりのための技術研究を続けていきたいと改めて思いました。

 

それでは皆様、台風被害にお気をつけください。

/後藤