こんばんは,ゴドーです。
昨夜は選挙速報で盛り上がっていましたね。
うちの選挙区もなかなかの接戦で湧いていました。
選挙戦の間,候補者やその支持者のツイートを見ていて感じたことですが,対抗相手を悪し様に言うことで自陣側を有利にしようとするのは,ハッキリ言って逆効果ですね。
アカウント自体の印象がまずとても悪いし,主張内容にも賛同したくなくなります。
支持される側にとっては,こういう支援は逆に利敵行為となっているのではないかと。
聞いた話ですが,「誰々があなたの悪口を言っていたよ」と告げ口する人の方が,言われた側にとって印象が悪くなるそうです。
ネガティブな発言は発言者自身の印象として返ってくるということですね。
また,選挙戦に限って言えば,投票率の低さからも分かる通り,選挙や政治に深い関心を持たない人が多いのだろうと思います。
そんな浮動票や無関心層にとって,誰かの支持者が言った対抗相手への悪口は,よく知らない人に対する悪口です。
よく知らない人に対して悪口を言う人とは,関わらない方が安全だと判断するでしょう。
(少なくとも無関心層から見ると)訳もなく誰かの悪口を言う人に近づくと,自分もその対象になりかねません。
ヒステリックな人に近づきたくないのと同じような気持ちですね。
では,悪口は誰の耳にもポジティブに聞こえないのかと言うと,そうでもありません。
完全に同じグループ,味方同士となっている場合は,メンバーが外に向かって投げる悪口が肯定されることが多いようです。
味方同士だと,その悪口が自分に向かって飛んでこないことが分かっているので,安心して同調できるのでしょう。
つまり,悪口を言っても既に味方側である人たちの間でリフレインするだけで,中間層に希求することはできないだろうということです。
何をもって悪口と感じるかは,発言を見かけた側の考え方にも依るのでケースバイケースですが,少なくとも争点に関係ない感情的な意見は単なる悪口と捉えられやすいでしょう。
逆に言うと,データを元に語る「批判」は理知的な印象で,中間層の人もちょっと読んでみようかと思うかもしれません。
感情に訴える方法が上手くいくのは,既に精神的に味方になっている相手に対してのみで,味方の士気は上がるかもしれませんが,新たな味方が増える見込みは少ないということ。
外から冷めた目で見れば,感情的になっている群衆にはあまり近寄りたく感じないでしょう。
真に味方を増やしたければ,理知的な態度と論理的な主張,これにつきると思います。
それでは,また。
/ゴドー