こんばんは、mulfunctionです。
今日の日中は太極拳のレッスンでした。私が習っているのは伝統太極拳の楊式という流派で、よく公園などで高齢者を中心に行われている簡易二十四式の元になった太極拳です。
太極拳を練習していると、自分の身体機能が左右で大きく違っていることに気付きます。私は手は右利きで、脚も右足が軸足なので、そもそも左右で使いこなし度合いに差があります。そこの左右差は目立つのでよく分かっていますが、それ以外のもっと細々とした要素、例えば筋肉の付き方や柔軟性、身体のカタチ自体が違っているのです。
例えば私の場合、両手を背中でタッチさせる動きをしてみると、大きな左右差があることが分かります*1。右腕を上にしたときは難なくタッチできますが、左腕が上だと両手の間が10cm程も空いてしまいます。左腕や左の肩甲骨周りが固いんですね。
また、武道では足で地面を「掴む」とよく言いますが、足底部で地面をちゃんと掴めていると、土踏まずのアーチが綺麗にできます。私の場合は、右足は自然とアーチができているのに対し、左足のアーチは今ひとつです。普段の歩き方や重心のかけ方に左右差があるのだと思います。アーチのカタチに差があると、当然ながらそれぞれの足が軸足になったときのパフォーマンスにも差が出てきますので、より良い方に合わせていきたいところです。
元々人間の身体はアシンメトリーなので、多少の左右差は気にしなくても良いと思います。しかしながら、左右アンバランスな使い方をしたまま年をとっていくと、歪みが蓄積されて身体を痛めたり怪我しやすくなったりする可能性もありますし、すぐに改善できる部分は直していった方が良いでしょう。
例えば、いつも同じ側の肩にカバンを掛けている人は、カバンを下ろすとそちら側の肩が上がるので、ひと目で分かります。私は左右差を無くすために、なるべくカバンは使わずリュックを使うようにしていますが、これも身体の前後のバランスは崩れますし、難しいところです。
身体のバランスを改善するためにも、まずは手足の普段使っていない側をあえて使ってみるところから始めるのが良いと思われます。私の場合、歯磨きやスマフォのフリック入力を左手で行う練習をしています。普段使わない側の手をぎこちなく使っていると、錆びついた回路に電気が流れていくような、不思議な刺激があります。これを続けていくことで、左腕から肩周りにかけての柔軟性が取り戻せるのではないかと期待しています。
脚の左右差を改善するための手法としては、心の中で「1・2・3」と3カウントずつ数えながら歩く方法をオススメします。特にリズムを付けて歩いたり、3カウント目で大きく踏み出したりする必要はありません。ただ、3カウントずつ意識することで、左右の脚を均等に意識し、踏み切ることができると思います。
健康寿命をなるべく伸ばすためにも、日頃の心がけが大切ですね。
それでは、また。
/mulfunction
*1:ジョジョの奇妙な冒険第4部で、トニオさんの料理を食べて肩コリが治った億泰が披露していたアレです。