プロジェクション・フィルム(仮)

いろいろ考えたことを言語化して焼き付けておくためのブログ。話題は研究・身体・生活から些細な日記まで雑多に。ほぼ毎日21時更新です

MENU

「仮想現実」は非バーチャル

こんばんは,ゴドーです。


今日はバーチャルリアリティー学会のテレイグジスタンス研究会に参加してきました。

バーチャルリアリティーに興味をもったのはつい数ヵ月前からですが,今日の研究会でも色々と興味深い話を聴くことができて,いい刺激になりました。

今日の知見を持ち帰って,さらに考えてみたいと思います。


ところでバーチャルリアリティーの和訳として「仮想現実」という言葉が用いられますが,バーチャルvirtualという単語に「仮想的な」という意味がないことを知って,高校生のころに意外に思った記憶があります。

もともとバーチャルというのは「実質的な」「本物と見なせる」という意味で,バーチャルリアリティーというのは「本物と見なせるような(人工の)現実(感)」という意味合いの言葉なんですね。

確かに,バーチャルリアリティーが目指しているところを考えれば,正に言葉通り「バーチャル」を志向していて,「仮想の」が不適切な訳であることが分かります。


バーチャルリアリティーの和訳としては「人工現実」あたりかなぁと思っていたところ,東大の稲見先生がこんなツイートをされていました。

これも納得できる訳ですね。

早く「仮想現実」でないバーチャルな訳が普及することを願っています。


それでは,また。

/ゴドー