こんばんは,ゴドーです。
昨日の記事では,ブッダの仏教に関する本を読んでいたら,脳科学の本で得た知見と本質的に近いことが分かった話を書きました。
それぞれ別の知識を得ようと思っていたところが,ふと関連性が見出されてくる。
これが様々なジャンルを読み漁ることの最大の楽しみといっても過言ではないかもしれません。
ところで,「セレンディピティ」という言葉をご存知でしょうか。
日本語にはまだ訳語がないようですね。
「serendipity meaning」でググってみたところ,
the occurrence and development of events by chance in a happy or beneficial way.
という解説が。
意図せず偶然になにか素敵なものを見つけること,という意味ですね。
想定外のところから有用な発見をするというのはカッコイイし,ぜひできるようになりたいところ。
しかし,セレンディピティはその定義にもある通り「意図せず」「偶然に」アイデアと出会うものです。
「セレンディピティを起こすための方法論」というものは存在しないということですね。
それでは生まれつきの才能や運に頼るしかないのかというと,それもまた違うだろうと思います。
それは,あくまで出会いは偶然によるものだとしても,出会いの確率を高めることは可能であろうからです。
出会いの母数が多ければ運命の人に出会いやすくなるのと同様,行動することでセレンディピティの発生率は上がっていくでしょう。
ポイントは,同じような分野ばかりにとらわれず,様々なジャンルを渡り歩くことですね。
全く関連がないと思っていた予想外のところから有用なものが見つかるのがセレンディピティですから。
同じ場所を何度も歩くよりは,毎回別の場所を探索した方が発見も多いでしょう。
いろいろ巡り歩いたあとで,最終的に元の道に戻ってくることで,見落としていた素敵な事柄を見つけるという場合もあるかもしれません。
読書に関するセレンディピティについては,外山先生の『乱読のセレンディピティ』というドンピシャの本があり,非常にオススメです。
脳科学とブッダ仏教を合わせて読んだことで互いの理解が一層深まったように,一見別々のジャンルを渡り歩いてみることはとても大切だと思います。
そもそも今は別々の物事だと思っているだけで,様々経験したあとからみると,実は大きな同じ概念だった,ということもあるでしょう。
自分の視点がどのように変わっていくのか,とても楽しみですね。
連休中もいろいろ乱読してやろうと計画しています。
それでは,また。
/ゴドー

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