こんばんは,ゴドーです。
今日,同僚の方と話した内容をメモ。
その方は自分より年配で,認知症のお父さんがいます。
独居されているお父さんに時々電話をかけたり,逆に向こうからかかってきたりしていますが,通話ができないことがしばしばあるようです。
通話できない理由のひとつは,お父さんが携帯電話を耳元まで運べていないことのようです。
ボタンを押して息子に電話をかけるところまではできるけれど,その先ができなくなっている場合があるのだとか。
そこまで状態が悪くなくても,会話ができないことがあり,そのときは携帯電話の通話音量がゼロになっているようで。
携帯を持って電話をしていると,持ち手で側面のボリュームボタンを押してしまい,ミュートになってしまうと。
ボリュームボタンの存在は伝えているようですが,自分でボタンを押してボリュームを上げるというのは難しいようです。
ここにはデザインの難しさがありますね。
お父さんにとっては,そもそも携帯電話の音量がゼロになること自体が不要な機能でしょう。
音量調整ができること自体はよいですが,ボリュームを下げていってもゼロにならない仕様の方が使い勝手がよいです。
しかし,ボリュームボタンを使いこなせる高齢者にとっては,シーンに応じた音量を物理ボタンで直接操作できるのは便利でしょうし。
世の中,高齢者向けのスマートフォンも多数ありますが,まだまだ惜しい感じがします。
やはり,高齢になってから新しい動作を覚えるというのは難易度が高いようで。
同僚の方のお父さんの場合,利用していた携帯電話が3G回線で繋いでおり,もうすぐサービスが切れるのだとか。
そこでLTE回線の後継機を買ってみたのですが,ボタン配置が微妙に異なっており,誤動作の元になっているようです。
聞いていると,認知症が進んでも,若い頃から行ってきた動作ならば結構とっつけるようです。
技術が進んでバックグラウンドの機能が進化しても,インタフェース部分はレトロな方がよいのかもしれませんね。
ネットを探してみるとレトロな黒電話やプッシュホンが今でも買えるようなので,同僚の方はそちらの購入を検討していました。
馴染みがある時代のものを使うか,または最先端に振り切って全てスマートスピーカー経由にしてしまうか。
認知症のお年寄りが増えてくるなか,使いやすいデザインとはどういうものなのか,よく考える必要がありそうです。
それでは,また。
/ゴドー