こんばんは,ゴドーです。
帰りに職場から出ると,蝉がミンミン鳴いているのに気づきました。
おそらく,昨日も一昨日も同じように鳴いていたはず。
しかし,蝉の鳴き声を意識できたのは今日だけでした。
このように,目に見えたり耳に聞こえていたりしていても,それが意識に登るかどうかはまた別問題。
基本的に,人は自分の関心があるものしか見聞きしていないということでしょう。
例えば,珍しい車が走っていたとき,車好きの人ならば,即座に目にとまり名前が浮かんでくるでしょう。
一方,僕は車に対してほとんど知識がなく,また興味もあまりないので,特に気に留めないですね。
価値観や文化が近い人とコミュニケーションする際は,相手も自分と同じようなモノの見方をしているはずなので,文脈を削ぎ落としても会話が伝わるでしょう。
漫画『こち亀』では,マニア同士の会話では多くを語ることなく,「いい…」「いいよね…」だけで伝わるというシーンがあります。
同じ価値観を共有した者同士の会話は,究極的にはこの域に達するのでしょうね。
逆に,自分と異なるバックグラウンドを持つ相手と会話するときは,認識のズレに注意する必要がありますね。
自分にとってあまりに当たり前すぎることは,しばしば説明から省かれてしまうことがあります。
そのちょっとした前提条件の食い違いが,その後の会話で大きな誤解や時間の無駄を招く原因になるかもしれません。
なかなか難しいことですが,自分の発言を客観的に見るよう常日頃から意識しておく必要がありそうですね。
それでは,また。
/ゴドー