こんばんは,ゴドーです。
久しぶりにミステリー小説を読みました。
昨年9月に発売されたばかりの翻訳本で,新聞で紹介記事を見てすぐ図書館予約したものが,ようやく借りられるようになったと。

- 作者:アンソニー・ホロヴィッツ
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2019/09/28
- メディア: 文庫
同作者の本を読んだのは今回が初めて。
本書は1人称視点で書かれていて,実際にあった出来事や実在の人物名がどんどん登場してきます。
やけにワトソン役の「私」の設定が具体的だなと思ったら,著者ホロヴィッツ本人という設定だったのですね。
著者が実際に脚本担当したドラマや映画の話題が出てきて,リアルとフィクションの境目があやふやになっていく感じ。
作中に登場する事件も,実際に合った事件なのではないかと思わされてしまいますね。
Amazonレビューでも同様の意見が多かったですが,ミステリーの根幹である謎解き部分は実にフェア。
情報は素直に提示してあるし,1人称視点にありがちな叙述トリックも序盤で否定されています。
あくまで与えられた情報を素直に組み合わせれば解けるパズルになっていますが,それもこれも最後まで読み終えて初めて納得したことで,読んでいる間は正直なところ犯人は全く分かりませんでした(笑)
翻訳のレベルも高くて,自然に最後まで読み進めることができ,久しぶりのヒットでしたね。
それでは,また。
/ゴドー

- 作者:アンソニー・ホロヴィッツ
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2019/09/28
- メディア: 文庫