こんばんは,ゴドーです。
今日は「TRIZ(トゥリーズ)」という理論について知りました。
TRIZとは旧ソ連で生まれた理論で,特許文献を大量に読んで作られた,発明課題の分析と解決方法を体系化したものです。
TRIZのなかでは,課題を工学的なパラメータで分析し,パラメータ値に応じた解決方法を選ぶメソッドが提案されています。
解決方法は40通りの原理にまとめられており,この抽象化された原理から,具体的な解決方法を考えるという流れですね。
時代背景からか,やや機械工学・材料工学的な発明に偏っている気がしましたが,課題解決を体系化するという意味ではおそらく当時にしては先駆的な試みだったと思いますし,なかなかおもしろいです。
日本語だと下記の本がおそらく一番いいのかな?
ただ,発明の本質は,解決方法の考案よりもむしろ,課題を発見する部分にあると思います。
そういう意味では,TRIZだけでバンバン特許が出せるというものではないかと。
しかし,道具を見ていることで逆に問題が思いつくということもありそうですし,こういう体系があるということを知るだけでも意味はあるでしょう。
元々抽象化された体系ですが,さらにもう1段,自分の中で抽象化を進めて思考することで,課題発見に役立つような気がします。
それでは,また。
/ゴドー