プロジェクション・フィルム(仮)

いろいろ考えたことを言語化して焼き付けておくためのブログ。話題は研究・身体・生活から些細な日記まで雑多に。ほぼ毎日21時更新です

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施策の実施は必ず効果測定とセットで

こんばんは,ゴドーです。


1都3県の緊急事態宣言が発令されましたね。

まあ,最近の感染状況を見れば気の引き締めが必要なのは納得しやすいです。

制限に対する補填や解除のタイミングについてまだ不明瞭なところがあると感じますが,とにかくスピード感をもって制限を開始する方が大切でしょう。


別に新型コロナ対策に限定する話ではありませんが,何らかの施策を実施する際,効果測定の方法と評価基準まで予め考えておくことが重要です。

例えばレジ袋有料化について,目的はプラスチック資源の再利用が掲げられていますが,この目的に対して結局どの程度効果があったのか?


環境省HPにある制度実施前のパブリックコメントでは,

「レジ袋のプラスチックごみ全体に占める割合は2%程度であり、仮にレジ袋がゼロになったとしても海洋ごみや地球温暖化などの解決には程遠い」

というコメントがあり,これは尤もだと思います。

これに対する環境省側の回答は,

レジ袋は生活に身近なものであり、その有料化を通じて消費者がレジ袋の必要性を
吟味することによって、海洋プラスチックごみ問題等の環境問題について身近なもの
として関心を高めていただくよいきっかけとなります。

となっており,「プラスチック資源の再利用」そのものの推進を目指しているわけではないようです。

それならそれで,レジ袋有料化によって環境問題に対する市民意識がどの程度変化したのか,前後で調査すべきですね(実際,変化があったと思いますか?)。


国だろうが企業だろうが部活動だろうが,施策をやること自体が目的化することは避けねばなりません。

効果を測ることで「失敗」という結果になるかもしれませんが,失敗から目を逸らす「臭いものにフタ」の態度はより大きな失敗の元です。

結果を直視し,責任をとる勇気をもつことが肝要だと考えます。


それでは,また。

/ゴドー