こんばんは,ゴドーです。
名詞の後ろに付ける「ような」や「みたいな」。
強い言い切り表現を避けるため,つい使ってしまいがちですが,科学的な議論をするときには,濫用しないよう注意が必要だと思います。
例えば何かの数式を説明するとき。
「この項は○○のようなものを表しています」という表現を気軽に使ってしまいがちです。
しかし,わざわざ「ような」をつけるということは,純粋な「○○」そのものを表しているわけではないというニュアンスになりますね。
この微妙なニュアンスが適当なのかどうか,話し手はちゃんと気を使うべきです。
手癖で毎回「ような」を付けるのではなく,あくまで「この項は○○です」と言い切れない場合にのみ「ような」を付けるべきかと。
「ような」「みたいな」の話に限らず,なるべく誤解なくコミュニケーションを進める上では,一言一句の使い方に気を配るべきでしょう。
気の知れた仲間や家族との会話であれば,ニュアンスがあいまいでも文脈をくみ取って意思疎通できますし,日本語は言外を「察する」文化だとも言われます。
しかし,言葉がどう伝わったか相手の頭の中を直接見る手段がない以上,なるべく誤解を生まない,必要最小限で的確な言葉を使っていくべきだと思います。
それでは,また。
/ゴドー