こんばんは,ゴドーです。
数日前に,浪費防止について認知科学の観点から書いた本を紹介しました。
無事に読了したところで,浪費で後悔することを防ぐコツをメモしておこうかと。
結局,浪費を後悔してしまうのは,真に自分の価値観に沿ったお金の使い方ができていないからなのですよね。
熟慮の上,納得してお金を使ったならば,それはもはや浪費とは言えないでしょう。
脳がもつ認知バイアスや世間の流行・他人の目に流され,自分を失った状態でお金を使うことが浪費であり,後悔に繋がりやすいお金の使い方であると言えます。
自分の意志でお金を使っていないので,不満足なお金の使い道についても十分反省することができず,結果浪費を繰り返してしまいがちです。
本文中では自分の意思でお金を使うためのコツとして「ストーリーを意識する」方法が挙げられていました。
そのお金の使い道によってどのような幸福が得られるかのストーリーを予め考え,幸福を得られる主体が本当に自分であるかどうかを確認せよと。
バイアスに流されがちな脳と自分をメタ認知し,自分自身の判断を客観的に精査する習慣をつけることで,結果的に満足度の高いお金の使い方が可能になり,浪費で後悔することが無くなるということでした。
このメタ認知は,お金の話に限らず,自分自身の生を生きるために必要不可欠な要素ですね。
なんとなく人生が面白くない,不満ばかりだという状態は,バイアスに流されている脳と自由意思との不協和が引き起こしているように感じます。
自分自身を客観視する能力を伸ばしていくことこそ,「よく生きる」ための唯一解なのかもしれません。
それでは,また。
/ゴドー