こんばんは,ゴドーです。
ネットサーフィンをしていたら面白いWeb記事が。
チリの憲法で「神経の権利」が保障されたそうです。
参政権や知る権利など様々な人権がありますが,神経の権利とは何なのか?
脳神経科学の進歩で,脳波から人が考えていることを読み取ったり,また脳波を制御することで思考を操れる可能性が出てきました。
思考というものはいわば究極のアイデンティティですから,これを保護しようというのが「神経の権利」が意味するところのようです。
脳に対する保護に加え,ニューラルネットワークを用いた機械学習技術に対して,アルゴリズムの偏りから生まれる差別に対策すべきだという話が加わっているのが興味深いですね。
科学の進歩に伴い,憲法や法律もアップデートされていくべきでしょう。
ごく近い未来に備えて,日本でも今のうちから議論を始めていく必要がありそうです。
ところで,上の記事の中ではアイデンティティ権に関して,
この権利では「自意識と外部から入力されたものの『境界線』を明確にすることで、テクノロジーが自我を乱すことを防がなくてはなりません」と規定しています
と記述していますが,自意識と外部の境界線が明確に定義できるのかどうかが個人的に気になります。
発達段階の幼児では身体外にあるもの(例えば親)と自分との境目が曖昧だという話を聞いたことがありますし,納得感のある境界線を果たして提示できるのかどうか,考えてみると面白そうです。
それでは,また。
/ゴドー