こんばんは,ゴドーです。
一部の医師らが「新型コロナウイルス接種中止」の会見をしたというニュースが流れていました。
560人の署名が集まったとのことでしたが,署名サイトが匿名で申し込み可能で,実際に医師が署名したのかどうか判別できなさそうな仕組みになっていたそうです。
そもそもどういう人がこの運動を主導しているのかと思いニュース記事を見ると,ウィスコンシン医科大学の名誉教授とかいう人が代表になっているようで。
情報を調べようと思い大学名でGoogle検索してみたところ,トップにいきなり詐欺くさいサイトが出てきて驚きました。
WikipediaライクのWebサイトなのですが,アドレスが「vvikipedia」と「v」を2つ重ねたものになっています。
以前フィッシングメールで「Amαzon」からメールが届きましたが,同じような感じですね。
このサイトにアクセスすると不正なプログラムが仕込まれているとウイルスバスターが反応していたので,確認する際はご注意ください。
新型コロナウイルスワクチン接種中止を訴えてる団体の代表が名誉教授になってるらしいウィスコンシン医科大学とやら,ググったらWikipediaライクの偽サイトがトップに出てくる・・・
— ゴドー🧼🤲 (@GodotMulfunc) 2021年6月24日
完全にリテラシー弱者を狙った集団詐欺では? pic.twitter.com/uwdR07i64i
ウィスコンシン医科大学自体は存在するようで,件の医師も名誉教授(Emeritus Professor)であることは事実のようです。
ただ,このWebページからは氏の経歴を確認することはできませんでした。
氏の名前で検索すると著書やYouTube動画がいくつか出てきますが,個人的には「???」と感じる内容でした。
教授や准教授と異なり,名誉教授に選ばれるプロセスがよく分かりませんし,海外大学の名誉教授だから正しいことを言っているだろうと判断するのは誤りですね。
少なくともSNSに投稿されている内容を表面的に見る限り,氏をかなり信頼している人もいるようで。
正直に言って問題行為だと思いますが,見れば見るほどアヤシイ要素が満載だと個人的には思いますが,そうは思わない人もいるのでしょうね。
むしろ,これをアヤシイと思わない人を狙っていると思えば,都合よく問題行為をはたらくためのフィルタリングになっているのかも。
偽物が丸わかりのフィッシングメールや詐欺電話も,それを信じてしまう人かどうかを判断することで本格的な詐欺に掛けられるかどうかを早い段階で判定していると聞いたことがありますし,構造としては全く同じように思いますね。
どんなにアヤシイ人物・発言であっても,すっかり信奉してしまった人を納得させて本意させるのは難しいもの。
それよりはむしろ,こういった人物に翻弄されて不安を煽られている層に正確な情報を届けていくべきですね。
個人的には引き続き淡々と感染対策を続けつつ,ワクチン接種の日に備えたいと思います。
それでは,また。
/ゴドー