こんばんは,ゴドーです。
通勤中の車内広告を見ていると,多く広告に数字が使われていることに気付きます。
業界No.1とか,年々利用者が増加しているとか,宣伝に説得力をもたせるために数字を使うのは当たり前になっていますね。
暇つぶしに,その数字を出すためにどのような”創意工夫”があったかを考えてみるのは面白いです。
たとえば,あるサービスについて,女性利用者数がどんどん伸びているというグラフが載った広告があり。
その下部には総利用者数が書いてありますが,グラフの人数を合計しても総利用者の半分に満たないことに気付きました。
カラクリは簡単で,総利用者数というのは男性利用者数を含んだ値なので,グラフと一致しないのは当然なのでした。
総利用者はなるべくインパクトを出すために男性を合計し,人数の増加傾向については女性だけピックアップするのが都合がよかったのでしょう。
また,そもそもの広告の狙いとして女性向けに宣伝しているということもありそうです。
なんにせよ,ウソは言っていないが別々の尺度で測られた数字を都合よく使い分けていることが分かります。
そもそも,広告に使われている数字の元がどこから来たのか分からないことがしょっちゅう。
何度もリピートしている客と1度相談に来ただけの客とでは満足度その他が全く異なると思いますが,利用者数を測るときは後者の”一見さん”を含んだ方が総数を大きく見せられますね。
一方,顧客満足度を測る場合はリピート客の中だけでアンケートを取ることで,高い満足率を叩き出すことができるでしょう。
結局のところ,宣伝に使われている数字はそのまま鵜呑みにできないものばかり。
初めから売り文句を気にせず,本当にいいサービスかどうかこちらから精査する姿勢が大切だと思います。
それでは,また。
/ゴドー