こんばんは,ゴドーです。
『パラリンピックブレイン』を読みました。
パラリンピックアスリートの脳機能について,fMRIによる脳機能測定や筋電測定などを駆使して,科学的に調査した結果をまとめた本書。
あくまで一般向けの図書ですが,実際の測定データや引用文献がきちんと書かれていますし,研究内容自体もここ数年までの比較的新しい内容が盛り込まれているので,最先端のスポーツ脳科学に触れることができます。
障害によって手足を失った人の脳内で,本来その部位を担当していた領域が,残った部位をコントロールするために使われるようになるという話は有名ですね。
いわゆる脳が高い可塑性をもつという話で,失った部位があるように感じてしまう幻肢症状にも関連していると聞いたことがあります。
ただ,実際のデータを元に解説されると,人間の脳がボディの変化に如何に柔軟に対応しているかが分かり驚かされますね。
寝転がって読むというよりは本腰入れて読み込むタイプの本ですが,非常に勉強になりました。
それでは,また。
/ゴドー