プロジェクション・フィルム(仮)

いろいろ考えたことを言語化して焼き付けておくためのブログ。話題は研究・身体・生活から些細な日記まで雑多に。ほぼ毎日21時更新です

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犯行直後の供述を真に受けても仕方ないのでは

こんばんは,ゴドーです。


一昨日のニュースですが,京王線内でのテロ事件が話題になっていました。

死刑になりたかったとか色々容疑者の供述が公表されていますが,個人的にはこういう犯人のコメントを正面から受け止めても仕方がないと思っています。


たとえば逮捕されて搬送されている容疑者がしばしば笑っていることがありますが,あれは別にサイコパスだからとかそういった理由ではなく,非現実的な状況を目の当たりにして思わず笑うしかないといった状況なのだと思います。

日常でもなにか大きなミスをしでかしてしまったとき,一瞬脳がフリーズして何も考えられなくなるような瞬間がありますが,常人が凶悪犯罪を犯した前後はその比でないくらい正常な判断ができなくなっているでしょう(だから凶悪犯罪を犯せるのだと思いますが)。


人間には自分の行動について後から解釈を加えるというか,あのときはああいうつもりで行動したのだと作話する性質があるそうです。

凶悪犯が犯行直後に語る動機は浮ついた状態でそれらしく作られたストーリーに過ぎず,本当の動機を語っているとは思わない方がよいでしょう。

なんなら犯人自身ですら自分がなぜ凶行に及んだか分かっていないのかもしれませんから。

第一報に惑わされず,時間が経って調査が進めば「動機らしいもの」が見つかると思いますので,それまで待ってみても悪くないでしょう。


それでは,また。

/ゴドー