こんばんは,ゴドーです。
『楽しみながら学ぶベイズ統計』を読みました。
ベイズ統計の概念と使い方に関する初心者向けの邦訳本ですが,久々にヒットでした。
この本の特に良い点は「具体例の上手さ」「邦訳の上手さ」と「Rを交えた実践」でしょうか。
いわゆる”分かりやすい”と言われる初心者向けの本では,理論を説明するのに具体的なストーリーを挙げて説明されることが多いですが,その中でも本書はかなりセンスがよいと感じました。
日常生活にありそうな場面を使ったり,エンタメ作品のワンシーンから例を持ってきたりと,読者を飽きさせず引き込む力がかなり高いですね。
もともとユーモアたっぷりの内容である上,邦訳が自然で野暮ったくないため,単純な読み物として既におもしろいです。
また,初学者向けの本でありがちなのが,分かりやすさを優先に数式や理論をなおざりにすること。
その点,本書は基本的な確率分布や積分計算をちゃんと示しているし,Rを用いた計算例を載せながら進んでいくので,ちゃんとデータを統計分析している感があります。
総合的に見て,初心者にかなりオススメできる内容になっている一冊かと!
それでは,また。
/ゴドー