こんばんは、ゴドーです。
世の中は複雑なので、ひとつの課題に対して意見が分かれることは当然のこと。
誰もが同じ価値観を持っているわけではないし、また立場もそれぞれ異なるので、意見が簡単に揃う方が不思議です。
とはいえ、社会を営む上で何らかの合意形成をしなければならない場面は多く、難しいことが分かっていながらなお、意見を擦り合わせていく必要があります。
意見を戦わせる上で大切なのは折衷の意識。
譲れない点や妥協してもいい点を相談し合いながら、互いが譲歩できる折衷案を見つけていく必要があるでしょう。
とはいえ、ステイクホルダーの人数が増えれば増えるほど、折衷案の置きどころを探すことも指数関数的に難しくなることが予想され、現実的には誰もが納得した結果になることは難しい。
それが分かっていながらも、なるべく全体的にバランスの良いところを志向する健全な姿勢が大切なのだと思います。
逆に、とにかく一方的な主張を続け、相手を打ち負かすことを目的にするような姿勢は建設的でなく、長期的に見て衰退を招くように感じます。
僕は「論破」という言葉が好きではないのですが、論破された相手が平伏して意見に従ってくれるなどということはないでしょう。
結果的に意見を飲まざるを得なかったとしても、全く納得感はないでしょうし、負の感情が常にくすぶりつづけることになると思います。
価値観は人それぞれ異なるのが現実、誰もが100%納得する答えを出すのが現実的にほぼ不可能なのも現実。
それをまずは理解した上でなお、それでもよりよい答えを出そうとする実直な姿勢こそ、あるべきインテリジェンスの姿ではないでしょうか。
それでは、また。
/ゴドー