プロジェクション・フィルム(仮)

いろいろ考えたことを言語化して焼き付けておくためのブログ。話題は研究・身体・生活から些細な日記まで雑多に。ほぼ毎日21時更新です

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絵をロジックで描くということは

こんばんは、ゴドーです。


絵を描くのはロジックなのかどうか。

僕自身、絵を描くことは得意ではないのですが、ずっと疑問に思っています。


上手い人がロジックで描いているというのは、デッサン理論本がたくさんあるし、Twitterでもいわゆる”つよつよ絵師”がテクニックを解説しているのをよく見るから。

一方、『脳の右側で描け』という本を読んだことがあり、網膜に映る画を記号的に変換してしまう左脳ではなく、ありのまま形状を捉える右脳的使い方が必要なのかと思っています。


この疑問について美大卒のひとに聞いてみたのですが、結論から言うと上述のロジック(左脳)か否(右脳)かという対立が間違っていましたね。

よく考えてみると、左脳右脳という問題ではなく、見たものを記号的に捉えてしまう認知的ヒューリスティックから逃れる必要があるという話で。

ヒューリスティックを排するための一つの方法は、即座に記号的結論を出そうとする脳機能を押さえつけ、対象の形状をじっくりと観察し続けること。

そしてもう一つの方法として、ロジックを学ぶことでヒューリスティックの罠に嵌らないようにするという手が考えられますね。

たとえば正常性バイアスについて知り、器械的な対処方法を講じるのと構造としては全く同じだということだと理解しました。


それでは、また。

/ゴドー