こんばんは、ゴドーです。
今月5日に新型コロナウイルスワクチンを接種した直後に女性が亡くなった件。
ニュースやTwitterのタイムラインでは、担当医師がアナフィラキシー対応をしなかったのではないかと批判されていました。
一方、昨日(11/11)に開催された副反応検討部会における当該事例の報告が出てから、様相が変わりました。
詳しい症例報告と合わせて、当初はアナフィラキシー疑いとして報告されたものが「第二報としてその他の反応として報告された」となっております。
医学的な判断は素人の僕には叶いませんが、担当医師の対応を批判していた医師らが発言を撤回したりしているので、単純に対応ミスとは言えない状況であった可能性が高そうです。
今回の件に限りませんが、詳細な調査結果が出る前に結論を出すことは失敗の元ですね。
もちろん限られた情報の中で即断即決しなければならない場合もあるとは思いますし、断定調で毅然としたメッセージを出さなければならないこともあるでしょう。
ただ基本的には断定は避け、不確実性を残した確率的な判断に留めつつ、情報を収集しながら徐々に確率更新していくのが安全ですね。
プロを含めて過去の発言の妥当性評価が系統的になされることはほぼないのですが、発言頻度が高い人ほどひとつ当たりの検討時間が減るので、実は不正確なことを言っている確率が高いかものしれません。
いわゆるインフルエンサーと言われるようなSNSアカウントを見ていると、しばしば速報に対して過敏に反応しすぎている気がします。
専門知識に裏付けられた判断であれば、バラエティー番組の素人コメンテーターの意見よりはまだマシかもしれませんが、情報が不十分な中で結論を出している点では五十歩百歩かも。
物事を建設的に進めようと思うならば、分からないことは分からないと言うべきだし、そもそもある程度の情報が集まるまで黙っておいた方がよいと思います。
それでは、また。
/ゴドー