こんばんは、ゴドーです。
実家の家族がコロナウイルス陽性になってしまったようで。
発症は昨日で、今日になって病院を受診、陽性の診断が下りました。
僕も年末の帰省中に一度だけ会食をしましたが、食べるとき以外はマスク着用しましたし、仮にオミクロン株だとしたら会食したのは潜伏期間以前なので、濃厚接触者にはほぼ当たらないかと。
念のため、手元に残っていた簡易検査キットを使ってみましたが、陰性判定でした。
家族は39℃以上の発熱、全身・喉の痛みに咳と、諸症状が発症しているようです。
非常に辛い状況でしょうが、重症化や重い後遺症にならないことを祈るばかり。
幸い(本人は面倒くさがりながらも)ワクチン自体は接種しているようなので、少しはリスクを下げられていると思います。
ワクチン忌避の理由として、ワクチン接種しても発症したり重症化したりするのでワクチンは効かないという主張をされる方がときどきいます。
ワクチン接種→発症した→だからワクチンは効果がないというのは、一見すると論理的に見えますが、科学のロジックではありませんね。
ワクチンに効果がないというなら、ワクチンを接種した場合と接種しなかった場合を比較して、両者の発症・重症化が同等または接種した方が悪いことを示す必要があります。
小学校の理科でおなじみ、対照実験ですね。
もちろん、同一人物の身体で接種・非接種を比較することはできません。
今回の件であれば、ワクチンを接種済みの家族が発症していますが、ワクチンを接種しなかった世界線の家族が発症したかどうかは検証不可能ですね。
どうしても同一人物で実験したかったらクローンを用意するしかありませんが、これは倫理上現実的ではないし、仮にクローンができたとしても完全に同一状況に置くことが困難であることは、一卵性双生児も全く同じではないことを見ればわかります。
そこで、次点の現実的な方策として、接種した人々と接種しなかった人々をたくさん集めて対照実験を行うと。
年齢や性別、生活環境など、どれだけ条件を揃えようとしたとしても、個人差や様々なランダムネスが残ることには変わりありませんが、多数のサンプルが集まることでバラツキがキャンセルされ、平均的な予言が可能になるという統計学の素晴らしい事実があります。
そして、実際にこの対照実験が行われ、接種した方が発症・重症化ともにリスク低減できているという結果があり、これを根拠にワクチン接種が進められているということですね。
この科学的議論の中には、対照実験と統計という2つのキーアイデアがあり、これを納得するのはそれなりの訓練が必要ですが、とはいえ概念的にはそこまで難しいものではないはず。
ワクチンという人類の叡智に感謝しつつ、家族の快復を祈るばかりです。
それでは、また。
/ゴドー