こんばんは、ゴドーです。
子供が産まれたのをきっかけに発達心理学の本を何冊か図書館で借りてきました。
今日は『赤ちゃんがヒトになるとき』を読了。
チンパンジーとヒトの発達を比較した本で、それぞれ研究センターやフィールドワークでのチンパンジー観察と実娘の育児経験がエピソードとして挟まれ、非常に臨場感がありました。
比較発達心理学という分野で、ヒトの近隣種であるチンパンジーの発達とを比較することで、ヒトの発達における特徴を相対的に理解しようという試みですね。
以前に時間に関する認知科学の分野で同様の本を読んだことがあり、こちらも非常におもしろい内容でしたが、今回読んだ本はより発達一般に関する良い入門書でした。
ところで後半にあった「チンパンジーに学ぶ育児」の章は興味深かったですね。
チンパンジーの育児が我々人類が近現代化する前の育児とある種似ているところがあり、あえてチンパンジーに倣って育児をしてみたという話はおもしろいです。
個人的にも、社会規範を身に付ける前の赤ちゃんは原始生活を送っていた頃の人類と(栄養状態や生活環境はさておき発達面では)さほど変わっていないのだろうと思っており、だからこそ原初に立ち返った育児はなかなか有効な面もあるのではないかと感じました。
それでは、また。
/ゴドー