東大山中研の「動きをうごかす展」を覗いてきました(開催は2018年6月17日まで。現在は終了しています)。
山中教授は東大生産研の先生で、デザインエンジニア。以前からTwitterアカウントをフォローして一方的に知っていました。SUICA改札機をデザインされた方です(当時のお話がまた面白い)。
「動きをうごかす」というフレーズがとても素敵ですね。Parametric Moveというタイトルも綺麗。森博嗣の小説みたい。
自分では動画をほとんど撮影しませんでしたが、Twitterでハッシュタグ「#動きをうごかす展」を検索すると、いくつかムービーも見つかりますね。
拾ってきた木の枝をスキャンしてCGモデルを作り、枝と枝の連結部分を駆動させて前進する動きを学習させ、実際の木の枝を学習に従って動かす展示がありましたが(ちゃんと説明ビデオを観ませんでしたが、強化学習ということですよね?)、学習結果が現実の枝群を動かしているのも興味深いし、学習段階を切り替えながら動きを見ることができて面白かったです。
でも、個人的にもっとも興味を惹かれたのは、3Dプリンタで成形したものにモータを取り付けただけで動かすプロトタイプ群でした。動くための形を人間が洞察して、動くように作ったから動いているというのが、素晴らしい知的活動の成果物だと思いました。学習によって構築されるものも面白いですが、やはり、人間がデザインしているところが面白い。
実に工学的だし、アーティスティックでした。今後も、このような展示会が開かれるなら、ぜひ行ってみたいと思います。
今朝は大阪で大きな地震がありました。幸い、自分の家族や知人は全員無事でした。
1995年に阪神・淡路大震災が起こったとき、近所のブロック塀がバラバラに倒れているのを見て、思わずカメラに収めたことを覚えています。大阪を応援して、注意を呼び掛けるもの分かりますが、明日には今いるところに震度6強がくるかも、とも思うべきか。