研究の進め方について迷っている同僚とディスカッションした。そこで気付いたことの覚書。
「結果は出ているが、次にどう進めていいか分からない」
- 結果は出ているというが、本当に何が起こっているのかを把握できている?
- 結果について疑問はない?
- 数値計算ならば、確認できる量を全てチェックしてみた?
「モデルが複雑で、どのパラメータが効いているのか不明瞭」
- そもそも実験設定が適切?
- パラメータの可視化は行った?
「手を動かしながら考える」のは大切だが、各段階で、出てきた結果をつぶさに見て、分析し、抽象するプロセスを踏まなければ行き詰まるということみたい。あくまで「考える」のが大切で、そこにはデータの可視化、分析、評価が含まれている。
余談だが、「つぶさに」はなぜ「つぶさに」という意味なのかと気になったので調べた。「つぶさ(具・備・悉・審)」は「つばら(委曲)・審ら」「つばひらか(詳らか)」「つばひらけし(詳らけし)」と同語源で、つまり現代の「つまびらか(詳らか・審らか)」と同じ出自ということらしい。
「つばら」は「つぶ=粒」で「ひらか」は「ひらく=開く」。つまり、「粒のように細かく明らかにする」という意味になるとのこと。
さらに余談だけど、森先生の「つぶさにミルフィーユ」から始まるエッセイシリーズ。最初に手に取る森先生の本としては、小説よりもキャッチィかもしれない。表紙が可愛い。
つぶさにミルフィーユ The cream of the notes 6 (講談社文庫)
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/12/15
- メディア: 文庫
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昨日の台風予報に引き続き、今日は雷雨の予報でしたが、結局傘をさすこともなく。悪い方に外れると文句を言うひとがいるから、わざと悪い側に倒して予報しているのかな。