プロジェクション・フィルム(仮)

いろいろ考えたことを言語化して焼き付けておくためのブログ。話題は研究・身体・生活から些細な日記まで雑多に。ほぼ毎日21時更新です

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上弦・下弦をどう見分けていますか?

こんばんは、mulfunctionです。

 

先週末の土砂降りから気温が下がって過ごしやすくなったのと同時に、空気が洗われたのか、夜空が綺麗に見えるようになったように感じます。ちょうど昨日が上弦の月だったようですね。これから徐々に太っていって、来週には満月になるでしょう。

 

左側が明るい半月と右側が明るい半月、どちらが上弦の月でどちらが下弦の月か、分からない人もけっこう多いかもしれませんね。正解は、右側が明るい半月が上弦の月で、左側が下弦の月です。小中学校の理科で学習する範囲ですが、上右・下左のような丸暗記だと、どちらがどちらか忘れてしまいそうです。

小学校低学年頃までなら丸暗記でも結構定着するようですが、大人になってから新しい知識を学ぼうとする場合は、何らかのストーリーと関連付けて覚えた方がよいでしょう。幸い、月の満ち欠けは科学的な根拠がある現象なので、イメージ作りは容易だと思われます*1

 

私の上弦・下弦の覚え方は以下の通りです。小学生の頃、この方法で覚えてからは、一度も忘れたことがありません。

まず、月の満ち欠けを考えるときは、自分が南を向いている状況をイメージします*2。南を向くと、左手側が東で、右手側が西となります。

南を向いていると、太陽と月が時計回りにグルグル回っているのが観えるはずです。時計で言うと、9時の方向から太陽や月が登り、12時の方向で南中し、3時の方向に沈んでいきます*3

上弦・下弦を見分けるときは、月が南中(12時)の位置にあるときを想像します。月の右側が明るい半月では、明るい側である右側、すなわち西の方角(時計で言うと3時の方向)に太陽があるということになります。

太陽と月はそれぞれ時計回りに回っているので、月が12時の位置なのに対し、太陽は3時の位置にあるということは、太陽の方が月よりも先に進んでいることになりますね。ここからがやや強引な連想ですが、太陽→月、すなわち昼→夜の順になっているのは"自然”なので、こちらが"上弦”の月です。昼が先にくるほうが"自然”であり、"自然”なものは"上”であるという価値観です。

左側が明るい月が下弦の月であるというのも、同様のストーリーです。月が12時の位置にあるとき、太陽は月の明るい側である9時の方向にあります。すなわち、月が太陽よりも先に来ているので、こちらは"不自然”であり、なので"下弦”の月となります。

 

以上、言葉にすると複雑ですが、頭の中では絵で考えているので、答えを出すまでの時間はほぼゼロです。月の満ち欠けや四季が生じる原因は、中学校でも苦手な子が多かった印象ですが、ビジュアルで考えていけば、むしろ絶対に間違わない分野だと思います。

このあたりの話、他の人はどう理解しているのか、機会があれば知りたいですね。

 

それでは、また。

/mulfunction

*1:逆に、上弦・下弦のネーミングに関しては人間側の都合なので、多少強引なストーリー付けが必要かもしれません。

*2:日本がある北半球では南側を月が通るからで、南半球では北を向くことになります。

*3:正確には円軌道に見えないはずですが、イメージを作るだけなので、この程度の粒度で大丈夫です。