こんばんは,ゴドーです。
巽好幸著『富士山大噴火と阿蘇山大爆発』を読みました。
阿蘇山噴火のニュースを観た直後,たまたま図書館で見かけて借りた同書。
日本の火山研究について最先端の内容がよく理解できました。
阿蘇山で巨大カルデラ噴火が起こったときのシミュレーションは背筋が凍ります。
噴火後2時間で数百℃以上の火砕流が700万人が住む居住地を埋め尽くすそうで,果たしてどれだけの人が避難できるのか。
また,北海道まで届く火山灰の被害も甚大。
実家がある兵庫県では50cmもの火山灰が降り積もるようで,木造家屋の実家は倒壊する可能性があります。
僕が住んでいる東京でも火山灰が20cm降り注ぎ,交通網や電力・水道は全滅してしまうでしょう。
生活動線が完全に失われ,救助が困難になった状況で,果たして生き残ることができるかどうか。
いちおう被災時用の防災バッグは持っていますが,水分に関しては2Lペットボトル2本だけで,これで1週間生き延びることは絶望的ですね。
この大噴火の発生確率は向こう100年間で1%程度と見積もられているようです。
正直なところ,被害の甚大さに対して相当高い確率だな,と思わざるを得ません。
火山噴火の事前予測に向けた著者らの研究を応援しつつ,個人でできる備えとして,とりあえず防災バッグの中身を見直そうかなと思います。
それでは,また。
/ゴドー