こんばんは,ゴドーです。
高井浩章著『おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密』を読みました。
内容は小説調の経済入門書で,元々経済記者が娘さん向けに書いた小説を下地にしているとのことで,分かりやすくかつ興味深い内容でした。
社会人になってから初めて経済関係の本を読むようになりました。
もちろん,中高で政経の授業は受けていましたが,あまり自分ごととして捉えられなかったというか,授業の内容とテレビのニュースや世の中との繋がりが分かりませんでした。
その点この本は,経済に関する基本的な哲学を語りつつも,リーマンショックや仮想通貨といった現実の話題を取り上げたり,高利貸しや売春などの学校教育では取り上げられないような職業について考えたりと,リアルな社会実態に即したとても納得感のある内容になっていました。
決してこの本を読めば貯金が増えるとかそういった実用本ではないのですが,なんというか生まれてからずっと無批判に受け入れていた社会通念を改めて見返すいい機会になったと思います。
登場人物たちは中学生の設定で,読者層も中学生以上なら前提知識がなくとも読めるでしょう。
個人的には,まさに自分が中学生のときに同書があればよかったと思わされるような一冊でした。
それでは,また。
/ゴドー