こんばんは、ゴドーです。
韓国・ソウルの繁華街「梨泰院」における雑踏事故。
このブログを書いている時点で153人が死亡、うち2名は日本人であると伝えられています。
国内のSNSを見ていると明石花火大会事故を連想している人が多いようですね。
個人的には2010年にドイツのラブパレードという音楽イベントで発生した群集雪崩を思い出しました。
事故発生前の動画を見ると、密集した群集がうねっているのが分かります。
この「群集乱流」状態は1平方メートルあたり8人以上の超高密度で発生する現象で、群集が互いの身体で支え合って、もはや身体が浮いてしまっているような状況です。
物理的に言えば、一人ひとりの身体がつながって遠くまで圧力が伝わっていく強相関状態といえるでしょう。
乱流状態の群集はもはや自分で自分の身体をコントロールできず、全体的に高圧力な状態になっています。
ここで、転倒等によって隙間ができると、圧力によって隙間に周囲の人々が流れ込んでいき、雪崩が生じるということですね。
事故現場はT字路を曲がった先の緩やかな下り坂になっていたということで、転倒のリスクが高い場所であったといえそうです。
また明石歩道橋事故も同じですが、そもそも曲がり角や下り階段などは歩行者が減速してボトルネックになりやすいところなので、いっそう群集事故が起こりやすい場所だったといえますね。
このあたりの詳細は今後の調査報告を待ちたいと思います。
韓国の尹錫悦大統領は「根本的に解決を図る」旨を述べたとニュースになっていました。
今回の件で根本的に解決するためには、そもそも人を入れない・集めないしかないでしょうね。
パブリックな場所に集まってくる人々を制御するのは大変ですが、韓国であれば警察だけでなく軍も動かしやすそうではありますし、強力な制御を敷くしかないのではないかと思います。
日本でもコロナ禍前には渋谷へ年末カウントダウンにやってくる群集を制御するため、エリア規制でそもそも人を入れなくする処置を行っていた例がありますし、公の場所だからといって人々が無制限に集まれるようにするべきではないということですね。
それでは、また。
/ゴドー