こんばんは,ゴドーです.
とうとう会社のBBQ会が明日に迫ってきました.
今日はレクリエーションの準備で,罰ゲーム用のワサビ増量寿司を用意し,ワサビの量はどの程度が適量か,有志で人体実験を行いました.
数々の犠牲の元,最適な量は"ひと塗り半”だという治験を得ました.
ちなみに”ふた塗り”まではなんとか飲み込めますが,”さん塗り”だとその場で座り続けることも不可能でした(笑)
「科学ノ進歩ニ犠牲ハツキモノデース」はパワプロに出てくるダイジョーブ博士の名言ですが*1,少なくとも現代科学においては,研究倫理を遵守することが非常に重視されていると思います.
創作では,科学的探求のために非人道的な実験を繰り返す博士などがしばしば出てきますが,現実の研究者にそのような人はまずいません.
センシティブな実験をする際も,慎重に手続きを進め,被験者は最大限に配慮されます.
現代はデジタルデバイスを持つ人が爆発的に増えたため,一見すると,個人的な活動データを集めようと思えばいくらでも集められる環境があるように思えます.
しかしながら,実際にはプライバシー配慮の観点から,個人情報をなんでもかんでも実験に使うということはできません.
例えばSNSのデータを解析したいと思ったら,ノイズ加工などで匿名化処理されたデータを,SNS事業者などから購入する必要があるのです.
その点,Googleなど,データ収集環境を自前で持っている企業は利用料を払わなくて済むので,非常に強い訳ですね(当然ながら,プライバシーへの配慮は依然必要なわけですが).
僕は社会科学系の研究をしているので,いつか実証実験を行うときには,一般の人々のデータを使わせてもらうこともあるかもしれません.
倫理を雑に扱うことは,科学者全体の信頼を失うことにも繋がってしまうでしょう.
あらためて,倫理を決して逸脱しない意識が必要ですね.
それでは,また.
/ゴドー