プロジェクション・フィルム(仮)

いろいろ考えたことを言語化して焼き付けておくためのブログ。話題は研究・身体・生活から些細な日記まで雑多に。ほぼ毎日21時更新です

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「ヨー・ピッチ・ロー」の覚え方

こんばんは,ゴドーです。


突然ですが,皆さんは「ヨー・ピッチ・ロー」と聞いてなんのことだかピンときますか?

これは3次元空間における回転方向を表す用語です。


僕たちの住む世界は3次元で,全ての平行移動は上下・左右・前後と運動を3軸方向の組み合わせで表現することができます。

回転についても同様に,上下軸・左右軸・前後軸のそれぞれを中心に回転する3種類があり,それぞれの回転をヨー・ピッチ・ローと呼びます。


ヨーは上下軸まわりの回転で,自動車のハンドルを左右に切ったときの運動になります。

僕は,船乗りが舵を切るときに「ヨーソロー」という連想で覚えています。

余談ですが,「ヨーソロー」は「ヨー」とは関係ないというのを,森博嗣先生の『ジャイロモノレール』を最近読んで知りました。

調べてみると,「宜しく候」が縮まって「ヨーソロー」となったそうで,純日本語なのですね。


ピッチは左右方向を軸とした回転で,車が坂を上下しているときの様子を横から見たような回転になります。

飛行機が離陸時に頭から持ち上げていくのもピッチ方向の回転ですね。

ピッチについては,「ピッチを上げる・下げる」という言い回しがあるので,これで連想して覚えています(このピッチは意味が違いますが)。


ローは前後軸を基準とした回転方向で,自動車は普通この回転をしませんね。

飛行機ならば,左右一方の翼を上げ,反対側を下げるような運動にあたります。

スターフォックス」というシューティングゲームで,主人公が乗る戦闘飛行機を回転させて相手の攻撃を弾くテクニックを「ローリング」と呼んでいたので,これで覚えました。


「何軸まわりの運動が何」という風に定義どおりに覚えようとしても,すぐに分からなくなってしまうと思います。

「ヨー・ピッチ・ロー」については,実際の運動をイメージしながら,連想で覚えるのがよいでしょう。


それでは,また。

/ゴドー