こんばんは,ゴドーです。
フィクションに出てくる科学者は,大抵変わり者。
マッド・サイエンティストとまでいかないまでも,社会常識がないイメージで書かれることが多いようで。
確かにある種,偏った集団ではあるので,変わり者が比較的多いのは確かかもしれません。
しかしながら,現代の科学者にとって「コミュ力」はもはや必須スキルになりつつあります。
いつまでも変わり者のままではいられないと。
科学者に求められるのは,いかに一般人向けに分かりやすく説明するかということ。
科学コミュニティの中では,コミュニケーションのやり方が統一化されていますね。
文章の書き方など,お作法がある程度確立していると思います。
しかし,一般向けに話すとなると,相手はそのお作法を知らないわけで。
一般人にも作法を身に付けさせようとするのは,やはり難しいので,科学者側が一般に寄り添う必要が出てきます。
非専門家相手に話す際は,相手のバックグラウンドをよく考える必要があります。
前提条件がおそらく彼我で大きく異なっているはず。
相手のもつ文脈にリーチする形で話さないと,ほとんど響かないでしょう。
納得感を与えるためには,相手の立場や,社会的状況をよく理解しておかなければなりません。
決して容易なことではないのですが,本当に技術で社会をよくしたいと思うならば,避けては通れない道なのだろうと思います。
「人に伝える」「人を動かす」というのは,簡単な話ではありませんが,非常に面白い問題だとも思う次第で。
それでは,また。
/ゴドー