プロジェクション・フィルム(仮)

いろいろ考えたことを言語化して焼き付けておくためのブログ。話題は研究・身体・生活から些細な日記まで雑多に。ほぼ毎日21時更新です

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「無下」と「無碍」の違いから

こんばんは,ゴドーです。


今年も残りわずか,いつのまにかクリスマスイブですね。

在宅ワークで普段と変わらない1日を過ごしていますが,あつ森のクリスマスイベントはしっかり楽しみました。

 * * *

全く季節感のない話題で恐縮ですが,みなさんは「無下」と「無碍」の違いが分かりますか?

LINEでやりとりするなかで,「優しさをムゲにする」という文脈でメッセージを送ろうとしたとき,はてどちらの漢字が正しかったっけと一瞬迷ってしまいました。

この場合,つまり「ないがしろにする」に近い意味なのは「無下」の方ですね。


一方の「無碍」は「妨げられていない」という意味ですね。

例えば「融通無碍」という四字熟語がありますが,これは考えや行動が何物にも囚われていないという意味。

「碍」という字が「妨げ」という意味だと分かっていれば,「無碍」の意味はそのまんまですね。


この字を使う熟語でパッと思いつくのは「障碍」でしょうか。

「障害」ではなくこちらの表記を使おうという人もいますね。

個人的にこういうラベル付け議論は本質的でないと思っていますが,あえて言えば「障碍」の方が「handicapped」らしさはありますね*1


障碍と言えば,『ヤンキー君と白杖ガール』という漫画を読みましたが,これは面白かったです。

弱視のヒロインと顔に傷があるために社会から弾かれるヤンキーとのラブコメディ。

社会にハードルを感じている様々な人物が出てきますが,あくまでラブコメであり悲壮にならず読み進められるのがよいですね。

感想は人によってまちまちでしょうが,漫画を通じてであっても,まずは知ろうとすることが大切であると思います。

ヤンキー君と白杖ガール 1 (MFC)

ヤンキー君と白杖ガール 1 (MFC)



それでは,皆様よいクリスマスを!

/ゴドー

*1:なお「handicapped」という言い方が適切でない旨の議論は承知しています。