こんばんは,ゴドーです。
何回かこのブログ内で取り上げていますが,「ダニング=クルーガー効果」というものをご存知でしょうか。
人間のもつ認知バイアスのひとつで,一定以上に能力の高い人は自分を過小評価し,能力が低い人は過大評価してしまうというものです。
言葉で考えるよりも検索したら出てくるグラフ図で見る方がわかりやすいかも。
自身の能力が不足していることを自分自身で認識できない性質をもっている以上,「僕は完璧だ」みたいな発想は持たない方が安全ですね。
十分経験を積んだ物事に対しても,それでもまだ知らないことがあるかもしれないと注意を払うに越したことはありません。
こういうマインドをもっていると,自分で自分の足りていない部分が見えてくる場合もあります。
しかしここで,自分の限界を知っていると思い込むことが既にダニング=クルーガー効果かも。
見えている弱点はさておき,認知できていない弱点もありうることに気を付ける必要があるでしょう。
大切なのは,自分の能力不足を自覚できないからといって捨て鉢にならず,謙虚に周囲の意見を探ること。
異なる複数の視点からの分析があれば,足りない可能性がある自分だけで対処するよりずっと安全です。
自信満々に語ることは,ビジネスでは有効かもしれませんし,一部のコミュニケーション技術として必要とされる局面もあるのかもしれませんが,個人的にはむしろ疑って掛かるようにしています。
関西人はしばしば発言の最後に「知らんけど」をつけますが,正にこの「知らんけど」マインドを忘れてはいけませんね。
それでは,また。
/ゴドー