プロジェクション・フィルム(仮)

いろいろ考えたことを言語化して焼き付けておくためのブログ。話題は研究・身体・生活から些細な日記まで雑多に。ほぼ毎日21時更新です

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メダルを噛んだ市長を見て感じたケガレの正体は

こんばんは,ゴドーです。


河村たかし名古屋市長が女子ソフトボール後藤選手の金メダルを噛んだ件がニュースになっていました。

この件について「コロナ禍なのに〜」と衛生面から批判する意見もありますが,個人的にはしっくりきません。

客観的に批判しようとするならばこの面を突くというのは分かりますが,別にコロナがなくとも不快感は変わらなかったのではないかと。

むしろこの件は主観的な規範意識に関する問題だと思います。

https://www.yomiuri.co.jp/olympic/2020/20210804-OYT1T50337


全く非科学的な意見ですが,最初この件に対する感情に一番近い言葉は「ケガレ」でした。

たとえメダルを滅菌したとしても,よしんば新しいメダルに取り替えられたとしても,この不快感は拭えないだろうと。

これは科学的な衛生感の問題ではないということですね。


より深堀りして考えてみた結果,この不快感の正体は理解できない存在に対する気持ち悪さのようです。

件の市長の態度は自己中心的で,メダリストに対するリスペクトが感じられず,またそのことを当人が自覚していないように思われる絶望感。

僕個人が持つ規範意識から見て,あまりに大きく逸脱している存在であるがため,受け入れ難いと感じているのだと思われます。


世間の反応を見るに,多くの人にとってもズレた行動であったことはほぼ間違いありません。

件の市長の施政者としての能力は存じ上げませんが,規範性というひとつのパラメータに対して大きなクエスチョンマークがつくことは間違いなく。

今後,名古屋市民が河村たかし市長をどう評価していくのか見守ろうと思います。


それでは,また。

/ゴドー