プロジェクション・フィルム(仮)

いろいろ考えたことを言語化して焼き付けておくためのブログ。話題は研究・身体・生活から些細な日記まで雑多に。ほぼ毎日21時更新です

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気象予報は未だに難しい

こんばんは,ゴドーです。


警報級の降雪があるかもと予報がありましたが,結果的にはほとんど降雪しませんでしたね。

研究が進んでいるとはいえ,依然として気象予測は難しい問題であるということでしょう。

また,そもそものリスクコミュニケーションとして,ワーストケースを強調した伝え方になっていたということもあるかもしれません。


昨夜から今朝にかけて関東圏で大きな降雪がありうるということで,国交省がテレワークを要請していました。

結局はほとんど降雪はなく,予測は外れたということになりますね。

ただ,外れたといってもよりリスクが少ない側に外れたので大きな問題はないのかなと思います。


シミュレーションに使える計算資源は成長し続けているとはいえ,複雑系のシミュレーションはやはり難しいもの。

現在の気象予報は,過去のデータを参照することに加えて,直近の気象情報を利用したデータ同化技術によって行われていると思いますが,遠い未来になるほどデータ同化のご利益が減るため予測精度が下がるのは自明の理。

また,近年の気象変動によって過去のデータを使いづらくなっているのかもしれませんね。

さらに,降雪現象では0℃付近で結果が大きく変わるので,より予測が難しいタスクと言えそうです。


予測に誤差がつきものである以上,外れる可能性を前提に意思決定を促す必要がありますね。

特に安全側に立つと,平均的に観測されるであろう状況よりもむしろ,ワーストケースを想定する方が適しているといえるでしょう。

このまま大きい降雪被害なく春を迎えられるといいですね。


それでは,また。

/ゴドー