こんばんは、ゴドーです。
『実践 医療現場の行動経済学』を読みました。
認知バイアスやナッジといった行動経済学の知見を医療現場で活用した例についてまとめられた本。
一般的な問診から、アトピーのステロイド治療、HPVワクチン、COVID-19の感染対策などホットな話題が盛りだくさん。
タイトルの通り、実践した結果が数値で載せてあり、説得力がありますね。
ちゃんとしていると思ったのが、患者側のバイアスだけでなく、医療従事者側のバイアスについても書いてあること。
治療を施す側も受ける側もどちらも人間ですから、バイアスによって非合理的な判断をしてしまうのは仕方がないことですし、本書にあるような知識を持つのと持たないのとではアウトカムが大きく変わるでしょう。
物理化学レベルまで定量的に体系化されている訳ではないにせよ、行動経済学の知見はヒトが絡む社会行動をエンジニアリングする上で必要不可欠になっていると思います。
それでは、また。
/ゴドー