こんばんは、ゴドーです。
最近、意思決定における感情の役割について考えています。
意思決定においては、数理や統計に支えられた分析が肝要であることは、現代人であれば多くの人が異論ないでしょう。
ただ、ヒトの意思決定を観察すると、無意識の快や不快が大きく影響していることに気付きます。
数理的思考の重要性や統計学の威力を頭で理解していたとしても、心はもっと原始的な原理に基づいて判断を下してしまいます。
この理性と感情の力関係は、おそらくはそれぞれの機能が人類の中で進化してきた時間の差によるものであり、またそれぞれの性質の差によるものでしょう。
感情の方がより歴史が長く、理性は比較的新しいものだと思われます。
また、理性はどうしても演算が必要となる分、理屈抜きで答えを出す感情に比べて瞬発力的にも不利ですね。
かくして、人類はこれだけ賢くなった今でもなお、肝心の意思決定を感情に委ねているというわけです。
意思決定が感情によるものである以上、理性に基づく合理的な判断を望むのであれば、感情をコントロールする必要がありますね。
具体的な方策としては、合理的な判断に繋がる感情を想起させるシステムを構築することになるでしょう。
システムエンジニアリングの対象としては、感情はまだまだ分かっていないことが多いですが、今後より一層注力される分野であろうと思います。
それでは、また。
/ゴドー