こんばんは,ゴドーです。
今日は上野の国立科学博物館に行ってまいりました。
お目当ては特別展示「相転移の世界」。
物理を専攻していたものとして,これはチェックしておかねばと。
そこそこに人も入ってよい展示でしたが,次回があればもう少し大きな規模で見たいような気もしました。
ちょうど相転移展を見ている最中に館内アナウンスが。
国立科学博物館では,土日祝に研究者の方が研究の話をしてくれる「ディスカバリートーク」というコーナーがあるようなのですが,今日はミイラ研究をしている方の話とのこと。
ちょうどミイラに関する大きめの特別展が開かれており,それを監修(?)している先生の話を聴くことができました。
先着15名とのアナウンスで,どう考えても少ないだろ! と思いつつも足を運ぶと,大体50名ぐらいが集まっていました。
結局,先着には漏れたものの,立ち見で参加することができたのですが,この話が面白かった!
ミイラ展をするにあたってキラーコンテンツとなるスター性のあるミイラを誘致しようとするものの,なんやかんやあって用意できなかった等,なかなか聴けない裏話ばかりでした。
もちろん展示はできなかったのですが,孤独死による「現代のミイラ」が2000年代でも年間200件くらいは報告されているというのは衝撃でしたね。
曰く,古来のミイラは「尊厳」の証だったが,現代のミイラは「孤独」の象徴であると。
モノとしては同じでも,文化的背景によって意味合いが180度変わってしまうという実例で,実に興味深い話でした。
常設展示も良く出来ていておもしろいですが,やはり専門家の話を聴くのが一番楽しいですね。
博物館の先生なので,素人相手に話すのも慣れていて,単純なトークとしてもおもしろかったです。
また科博に行った際には,ぜひ参加してみたいと思います。
それでは,また。
/ゴドー