こんばんは,ゴドーです。
昨日観た「プロフェッショナル 仕事の流儀 庵野秀明スペシャル」で紹介されていたアニメーションの作り方が非常に興味深かったです。
役者に台本を演じてもらい,実写やCG化した映像から劇中のアングルを探していくという手法。
モーションキャプチャースーツを着た役者さん達の姿を見て,「ああ,これはモデルなんだ」という感想がふと浮かびました。
役者さんの演技もCGモデルも,そこから起こしたアニメの映像も,全てはある種の現実というか,監督が表現しようとしたイデアの影なんですよね。
理想像から捨象され,一編のアニメーションとして固定化されたものが映画なのだと発想し,とても腑に落ちた気がしました。
エヴァンゲリオンはサイエンス・フィクション作品ですが,リアルな心象をモデル化しているからこそ,ここまで際立っているのですね。
ところで,番組中で庵野監督がとにかくアングルにこだわっていたのも興味深かったです。
漫画的な技法として,実際にはありえない配置にするというのもあるでしょうが,モデルの中でアングルを考えていくというのは,つまりは現実をどう観るかということを探る作業なのでしょう。
複数の人物が立っていて,その情景をどの方向から観るかで印象・文脈・意味が変わるというのは非常におもしろいですね。
昨日のドキュメンタリーを観て,もう一度エヴァを観に行きたくなりました。
明日はチケットが安い日ですし,映画館に足を運ぼうかと考えています。
それでは,また。
/ゴドー

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- 発売日: 2021/03/10
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