こんばんは、ゴドーです。
沖縄県知事選で現職の玉城デニー氏が再選したことがニュースになっていました。
地区別や年齢別の分析によって様々な議論が展開されていましたが、それはそれとして、そもそもこういった任命選挙では、政治的な要因に関わらず現職が再選する確率が高そうな気がします。
なぜならば、現職は前回の選挙で一番投票されたから現職なわけで、数年間の間に選挙基盤が大きく変わることはなさそうであることを思うと、自然と現職に票が集まり直して再選するように思われるからです。
とりあえず令和4年8月28日の香川県知事選挙から遡って、令和に入ってからの知事選挙結果を確認してみたところ、現職が出馬していない選挙を除いた40弱のデータ*1に対して新規当選が3件だけだったので、現職再選率は新規当選率のおよそ10倍程度。
そもそも、現職を蹴落として当選するには10倍の壁を越えるだけのパワーが必要で、現職がよっぽどの不祥事を起こすか、もしくは新規出馬者がよっぽどのカリスマ性をもたないと難しいということですね。
今回の沖縄知事選で、自民党が擁立した候補が負けたことで色々言われていましたが、現職が再選しやすいバイアスがあるという前提のもとで議論しないと、政党性や公約・スキャンダルの影響を過分に見積もってしまうように思います。
それでは、また。
/ゴドー
*1:正確な数になっていないのは一部のリンク先が誤っていたが、正しい結果を確認するのが面倒だったため。