プロジェクション・フィルム(仮)

いろいろ考えたことを言語化して焼き付けておくためのブログ。話題は研究・身体・生活から些細な日記まで雑多に。ほぼ毎日21時更新です

MENU

自在化コレクションを観てきました

こんばんは、ゴドーです。


今日は「自在化コレクション」という身体自在化技術を使ったアート舞台を観賞してきました。

身体自在化といえばつい先日、日本科学未来館で開催されていた「六本目の指」ワークショップに参加してきたところ。

僕個人の研究領域と直接関わっているわけではありませんが、個人的に昔から気になっている分野なので、奥様にも付き合ってもらって行ってきたわけです。


思っていたよりずっとアート寄りで驚きましたが、とてもおもしろかったですね。

研究プロジェクト統括の稲見先生はアウトリーチ活動と仰られていましたが、テクノロジーとアートの融合でここまでのものは久しぶりに観ました。

JSTプロジェクトの成果報告として、このような形式はおそらく前例がないのでは?

個人的にはこれからのサイエンスコミュニケーションの在り方として非常によい先例になったのではと思います。


演目の感想としては、どれもよい演出でしたが、ハーフミラーを使われてたのか技術的背景は分かりませんでしたが、虚実を重ねたコンポラリーダンスが特によかったですね。

虚像と実像が重なってより自由な身体の形になったり、また存在を瞬時に生成・消失させたりしているのが非常に印象的で。

最後の方で、役者さんがリアルにふたり向かい合っていると思っていたら一方が虚像でパッと消えた瞬間は思わず声が出そうになりました。

あと、個人的には「透明マント」を一度見てみたいと思っていたので、願いが叶って嬉しいです(本音を言えばもう何度か見たかったですが笑)。


なお、今回もとてもよい舞台ではありましたが、もし今後も似たような機会があるなら、次はもうちょっと科学的冒険心を湧き立たせるというか、もう少しカジュアルなエンタメとして見てみたいですね。

身体を自在化することで自由が増えるはずなのに、一部の演出ではむしろ逆の印象を受けてしまうことがあり、特に身体自在化に明るくない人が観ることを思うと勝手ながら少しだけ心配になりました。

身体自在化で拡がる世界をポジティブなものだと捉えたいので、できなかったことができるようになるというワクワク感いっぱいの演出を期待します。


それでは、また。

/ゴドー