こんばんは、ゴドーです。
『時間はなぜあるのか?』という本を読みました。
哲学的な課題に対して、幼児や類人猿などの観察と、言語学的な分析との二方向から攻めた良書でした。
いろいろ面白かったのですが、時間の捉え方について、エピソードを脳裏に描く能力と、その時系列的な前後関係を考える能力の組み合わせで成り立っているという話がおもしろかったです。
これはすなわち、後者の時系列把握能力をいったん脇に置けば、過去を思い返すのと同じように未来の出来事を想像できるということではないでしょうか。
昨日の記事でリスクの結果だけを重んじて不安を感じることがあると書きましたが、人間は将来に嫌な出来事が起こったときの不安を、過去に嫌な出来事を経験したときの不安と同じように感じられるのかもしれません。
過去の経験が今の行動を左右することがあるように、将来のまだ起こっていないはずの”経験”が行動に影響することもありえるのだとすると、対応策が変わってくる気がしますね。
それでは、また。
/ゴドー