こんばんは,ゴドーです。
今日はいつもお世話になっている伝統太極拳の先生の頼みで,先生が大学で教えている太極拳サークルの学生さんたちに太極拳を教えに行きました。
教えると言っても,自分自身,まだまだ修行中の身ではあるのですが。
だから,先生というよりは「TA」のような立場で入った感じですね。
一応自分が指導側ではありますが,教えていて学ばされることも多かったです。
学生時代は塾講師のアルバイトを長く勤め,様々なタイプの生徒さんを見てきました。
また,部活動に入って後輩を指導する機会も豊富にあり,よりよい指導を目指して,コーチングの本で勉強したりしました。
なので,誰かにものを教えるのは,なかなか得意ではないかと思っています。
よくコーチングの例えとして使われる話に,魚釣りに例えたものがありますね。
曰く,お腹が空いている人に対して,魚を代わりに釣ってあげるのはよいコーチングではない。
そうではなくて,魚の釣り方を教え,その人だけで魚を食べられるようにすることがコーチングであると。
実際のところ,塾講師でも後輩の指導でも,ずっと付きっきりでサポートすることはできないわけです。
いつか独り立ちしてもらわなければならない。
その後の自立と成長まで含めた長期的な目線で指導していくことが大切でしょう。
よく,生徒の求めに応じてすぐに答えを教える先生がいましたが,これは親切に見えて,誠意を欠いた態度であるなあと思います。
テキストの空欄が埋まれば生徒は勉強した気になるし,先生も仕事をしたという面目は立ちます。
しかし,釣り方を知らない生徒はきっと自分ひとりの場面(=試験)で力を出せず,勉強したのにできないと自信を無くしていくのでしょう。
ちなみに,コーチングというのは,必ずしも指導側の方が被指導側よりも実力があるとは限りません。
部活や会社において先輩より出来る後輩がいたり,スポーツでもコーチより選手のほうが能力が高いケースは往々にしてあるでしょう。
そこでの信頼感・関係性の築き方には,また別の技術が必要になると思います。
いずれにせよ,指導というもののは,ひとつひとつの小さな積み重ねが,生徒自身の今後を大きく左右していくものです。
指導する立場にある人は,まずはコーチングの技術を学び,そして生徒ごとの事情に合った指導を誠意をもって考えるべきだと思います。
それでは,また。
/ゴドー