こんばんは,ゴドーです。
体系的な論文の書き方・読み方に関する以下のツイートに対して,引用RTで様々な意見が出ているのを興味深く眺めていました。
自身を翻ってみると,アカデミック・ライティングを意識したのは就職後で,在学中に体系を習った記憶があまりありません。
いちおう,初学年に英語で研究発表する授業がありましたが,いきなり実戦形式で体系から習うことはありませんでした。
論文の書き方も読み方も授業等で体系的に教えてくれるわけでも無いのに、4年になったら集大成とか言って論文を書かされたりする大学もあるらしく、大学選びはよく気をつけましょうって本当思う。
— ずかし (@ZukashiT) 2022年1月2日
見て学ぶという学習の仕方もあるのは分かりますが,既に体系化された知識があるならば,まずそこから学ぶのが早道であることは間違いなく。
自分が習っている伝統太極拳においても,その技術の全てが体系化されているわけではありませんし,結局は自分の内観として理解しなければならない部分もあるのですが,それでも先生は伝統太極拳における「正しさ」の基本概念をまず伝授してくださいました。
日本の教育課程でアカデミック・ライティングを体系的に習う機会が少なく,体系の存在自体を知らずに読み書きしているというのは由々しき問題ですね。
あるレベル以上の修得は個人の能力に左右される可能性もありますが,少なくとも体系知を学ぶことで十分使えるレベルに到達できるし,そもそも大多数がそのレベルに達していないというのは社会的な損失でしょう。
教育改革に期待すると同時に,自分のように体系的な学びを得られなかった人間は自己学習で今からでも体系知を手に入れるべきですね。
それでは,また。
/ゴドー