こんばんは,ゴドーです。
土山實男著『安全保障の国際政治学』を読みました。
緊急事態宣言前に図書館で予約していた本が,6月になって受け取れるようになったのです。
予約時と間が空きすぎて,なぜこの本を読もうと思ったのか,どこでこの本を知ったのか記憶がありません。
内容ですが,前提知識をほとんど持たない自分にとっては難しかったですね。
実際,国際政治学における通説・用語については,特に解説もなく使われているので,初学者向けの本ではない感じです。
全く読み込めていませんが,部分的に学べることもありました。
たとえば国際闘争の原因が劣勢側の焦りと優勢側の驕りであるというのは一般的に使えそうですね。
劣勢側・優勢側の両方に原因があるので,平和状態を維持する難しさがよく分かります。
ところで,国家間の闘争というテーマはグローバルな現代でも有効なのでしょうか?
たとえば本書の序盤ではツキュディデス『戦史』を引き,アテネとスパルタの闘争を解説していますが,このような国家間の闘争は今後も起こるのか。
というのは,古代ローマ時代と違って別々の国の国民同士が直接情報的に繋がることが可能になっているので,排他政策をとる国家を除いて,国家が一枚岩になることは難しそうです。
むしろ,超国家的集団同士で争いが起こる方が起こりそうかも。
少なくとも今の自分は平和な暮らしができていると思いますが,未来永劫この暮らしが続くとも限りません。
国際政治はあまり馴染みのない分野なのですが,折を見て勉強していきたいですね。
それでは,また。
/ゴドー

- 作者:土山 實男
- 発売日: 2014/04/18
- メディア: 単行本