こんばんは,ゴドーです。
森博嗣先生の最新作『勉強の価値』を読んでいます。
小説やエッセイではなく,新書シリーズですね。
前書きから「勉強は楽しくないものだ」と率直な意見が述べられているのは,流石”天邪鬼”な森先生です。
勉強というのは,何か自分が成し遂げたいものが先にあり,それを達成するために否応なしに必要となるもの。
目的を達成するための手段であって,手段自体が楽しいとかそういうものではないのですよね。
勉強自体を楽しいものにしようという試みは,いわば手段の目的化であり,本質を見失っていると言えます。
全く同じ構造なのが身体作りのためのトレーニング。
自分はリングフィットアドベンチャーで遊んでいますが,正直トレーニング自体は辛いし面倒だし楽しくないです。
ただ,トレーニング後は身体が引き締まった感じがするし,しばらくぶりに鏡を見ると顔や身体がスッキリしていて気持ちがいい。
将来的にこのような見返りがあると予測できているからこそ,嫌々ながらトレーニングするのです。
勉強にせよトレーニングにせよ,達成手段自体を楽しく感じるとすれば,それは目標に近付いているのを感じるときでしょう。
達成したい目標が自分にとって価値あるものであればあるほど,その過程の楽しみも倍増するはず。
よって,勉強を楽しいものにするためには,とにかく達成したい! と感じる目的をまずは見つけることかと。
森先生の別著書『お金の減らし方』で語られている「必要なものではなく欲しいものを買いなさい」という精神とも通じるものがありますね。
ブログやらプログラミングやら色々「勉強」的なことを続けている自分ですが,30代の時間を有意義に使うためにも,改めて達成したいもの・欲しいものに素直になるべきかもしれませんね。
それでは,また。
/ゴドー