こんばんは,ゴドーです。
ブルーライトカット眼鏡を子供がかけることについて,日本眼科医会や日本眼科学会などの団体が慎重意見を出したことがニュースになっていました。
ブルーライトカット眼鏡はもう一般に広く知られていますが,その効果については,必ずしも学術的にコンセンサスがとれているわけではないようですね。
眼鏡メーカーはブルーライトカットのポジティブな効果を示した研究を推し,ネガティブな結果になった研究については殊更言及したりはしないでしょうから,ポジティブな面しか知られていないのは当然といえば当然かも。
学術的にはネガティブな結果もポジティブな結果と同様に価値がある成果だと思いますが,ビジネスになるとポジティブな結果ばかりが求められてしまうのが現状ですね。
個人的には,自身のビジネスにとって不利になる情報でもちゃんと公開している企業の方がむしろ好感をもちますが,世間的にはそうでないのでしょう*1。
イメージ戦略という言葉があることからも分かる通り,多くの消費者は科学的な根拠よりもイメージの良し悪しで商品を選ぶもの。
ただし,逆に考えれば,消費者が賢くなればなるほど,上辺の良さだけではなく本質的に良いものが選ばれるようになっていくはず?
社会の質を向上させるという意味でも,科学教育はやっぱり大切ですね。
それでは,また。
/ゴドー
*1:少なくとも,自身のネガティブキャンペーンをする戦略はマイナーのようです。