こんばんは、ゴドーです。
職場で議論したことをふまえたメモ。
個人的な思想として、個人の自由意志は最大限尊重されるべきですが、ある程度の善意のパターナリズムは必要だと考えています。
自分自身を振り返ってみても、システムとして非常に不安定だし、合理的な判断ができないことがしばしば。
また、そもそも経済・政治・感染症など、生活に関わる問題は多様かつ難解で、すべてをマスターすることはレオナルド・ダ・ヴィンチでも不可能でしょう。
人間の非合理性と社会課題の複雑性を考えれば、個人の意思決定には専門家や何らかのシステムによるサポートが必要ですね。
自由意志とパターナリズムのバランスとしては、制度設計者がおすすめのオプションをデファクトスタンダードとして設定しておき、どうしても嫌な人は自由意志でオプトアウトできるようにするのがバランス的によいと思います。
デファクトスタンダードが制度設計者に対してあまりに有利すぎるのではないか等、評価の仕組みも必要ではありますが、これを実現する方法を考えると難しい。
CSRとかジャーナリズムがこれを解決するのではないかと思いますが、確実で客観的とは保証できないので、やっぱり難しいですね。
ただいずれにせよ、個人の自由意志に任せて「知らない人が損をする」オプトインタイプのサービスばかり展開しているようでは、個人の格差が広がっていき、結局世の中が悪くなるばかり。
結局みんな同じ社会に生きているのだから、自由主義の御旗を悪用して治安を悪くするのは止めてほしい限りです。
それでは、また。
/ゴドー