こんばんは、ゴドーです。
永遠に連載再開しない名作格闘漫画『喧嘩商売』『喧嘩稼業』を読み返しています。
他の格闘漫画と異なるのは、ルール無用の喧嘩を扱っていること。
普通の格闘漫画であれば反則になるであろう、仕込みや道具の利用が(場合によっては)有効になるわけで。
会話で嘘をつくのはもちろんのこと、会場にサクラを仕込んで雰囲気を操る、試合場にたまたまあった毒を使う(!)など、それらが全て戦略として認められる世界で、スポーツとは異なる”強さ”が描かれています。
『喧嘩~』ほど露骨でなくとも、目的達成のために戦略が求められるというのは、どんな世界でも同じなのかなと。
たとえば卑近なところでは、職場で自分の意見を通したいとき。
観察していると、具体的に主張を反映させる道筋が見えない例がしばしあります。
ただ主張するだけではなく、誰に対して、何を言い、物事をどう動かすのか、そこまで考えないとコトは進まないもの。
これがあるべき姿かとか倫理的にどうだとかいう話はさておき、現実的なことには、正論や合理的判断が物事を動かせるかといえばそうではなく。
一種の政治力というか、その世界それぞれの力学を抑えておく必要があるのかなと思います。
それでは、また。
/ゴドー